え?ビーチラーが買えない!?実は品薄&モデルチェンジのマウスピース。

アルト用
本日はビーチラーのマウスピース「ダイヤモンドインレイ」についてです。

現在ビーチラーはメタルは価格高騰、そして特にラバーモデルの「ダイヤモンドインレイ」は品薄の憂き目にあっているんです。

その陰には吹き手にとって重要な何かがあるかもしれません。

ご紹介していきましょう!

10年ほど前まではわりとどこにでもあるマウスピースだったビーチラー・ダイヤモンドインレイ。

気が付けばとにかくどこの楽器屋さんにも在庫が多くありません・・。

中古市場にもあまり球数がない。と。

こりゃどうしたこと?

ということで旅してきました。

新大久保の石森管楽器さんには店頭在庫ありましたが、数は2~3本でした。

いつも気持ちよく準備していただきありがとうございます。

在庫モデルはすべてスモールチャンバー、ショートフェイシングモデルでした

「S5S」等のモデルですね。

うーん。どうしたんでしょうね。生産が少量なのか、人気がなく廃番??

ちょっと見てください。

最近のダイヤモンドインレイは、管理人の知る以前のビーチラーとは少々異なっていました。

サイドには個別にシリアルが打たれていますね(こういうことはよくあることですが)

ところが、ティップ周辺はなかなか違います。

写真ですとわかりにくいかもしれませんがレールが太目に仕上げてあります

(それが悪いというわけではありません)

全体的に「ぼてっと肉厚」になった印象です。

さらにはバッフル付近では雰囲気がけっこう違ってきますね。

「ザラっと」仕上げてあって大味な印象。

吹いてみますと、ダイヤモンドインレイ特有の抵抗感は健在。

ダイヤモンドインレイのほうがメタルより抵抗感が強めな感じです。

これは以前から同じような。

しかし。

んーーー。意図された抵抗感ではなく・・・。

なんだろう。

つまるような、それにも増して息が入っていかないような。

決して吹きやすいマウスピース、ではないですね、正直なところ。

ということで楽器店様に訪ねてみますと。

「フェイシングカーブの仕上げが変わった」と丁寧に解説いただきました。

フェイシングがやや急な角度になり、高音はより鋭く、出しやすいように意識しマイナーチェンジされたものの、以前のユーザーにはあまり好評ではない、というようなニュアンスでした。

ダイヤモンドインレイは、カテゴリはラバーなのですが、ラバーと合成樹脂との素材でできており、どちらかといえばプラスチック系。

以前から良い意味での抵抗感があるマウスピースでしたが、今回のは雰囲気が変わっております。

そして作りにはかなり個体差があります。

ここは要注意です。

メイヤーは比にならないほど派手に個体差があります。

ダイヤモンドインレイは、ネットで「ポチッ」はおすすめできません・・・。

S6SよりS7Sのほうが吹きやすかったり、オープニングの番号は正直なところあてになりません。

オープニングだけ計測してもフェイシングとの組み合わせの影響が大きいので、吹かないと本当にわかりません。

購入検討の方は一通り吹いたほうが良いでしょう。

マウスピースの作りに差が大きかったり、明らかに雑になってしまっていたりすると輸入元さんがストップをかけることもある、そうでそういう影響もあるのかもしれません。

一時期、クラウドレイキー、ベルグラーセンあたりがそうでした。

このときの旅では1本、めちゃくちゃ吹きやすいS5Sに出会いました。

シリアル入りのマイナーチェンジ後の1本です。

今度は逆にメイヤーのように吹きやすく「ええ??」と驚いたのです。

しかし・・悩んでいるうちに一週間ほどで売れてしまっていました・・・。

マウスピースあるある・・・ですね。

やはり良いものはすぐに売れてしまうのですね。

ううう、無念。

こういうことのないように良いものに出会ったときは早めに購入しましょう。

ビーチラーダイアモンドインレイの使い手といえば、そう、ケニーG氏。

S5Sですね。

 

ケニーG氏のモデルは、「ダイヤモンド・ドッドモデル」と呼ばれる、ダイヤモンドインレイの初期型のもの(1970~80年製??)で入手は困難です。

 

白いひし形に黒い点。ダイヤモンドドットモデル。

 

ほとんど流通しておらずあっても番手が全然違うことがほとんどですね。

とはいえ、そんなにビンテージだからものすごく良い、という評を多く聞くわけでもなく、現行品でも基本的に狙いは変わらないと思います。

昨今の品薄は、ケニーG氏は韓国やタイなど、東南アジアでも絶大な人気を誇りますので、そのあたりからの需要もあるのでしょうかね。

けっこう番手揃いの指名買いが多いそうです。

ビーチラーなら「S5Sください!」

例えば「ソプラノデュコフは8番、ロブナー、リードはヘムケ2半」という具合に。

メイヤーからの乗り換えですとイメージは相当に異なりますので注意が必要ですが、慣れてくると音が練られて、ケニーG様ぽさがやっぱり味わえる面白いマウスピースです。

そして久しぶりにこちら!!

メイヤー5MMからダイヤモンドインレイ「S5S」への移行は・・?
抵抗感・・・メイヤーの7番相当の抵抗感です。慣れないうちは少々きついです。
音質感・・・音は大きくなり、硬めの音になりますが、録音して聞いてみるといい感じです!

在庫があったときにぜひ店頭で試奏して購入検討ください。

在庫があることがそもそも貴重なのでネットのリンクは貼っておきますね。

ウインドブロスさんがいつも頑張って揃えてくれています。

アルトサックス用マウスピース Beechler(ビーチラー) ダイヤモンド インレイ

本日もお付き合いくださいましてありがとうございました!!

 

 

 

 

 

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