スムーズジャズ界のスーパースターEric Marienthal氏、DaveKoz氏の使用等で有名ですね。
あのデイヴィット・サンボーン氏も使用したことがあるようです。
DaveKoz氏のような音が出したい!と一時期夢中になり勢いで購入してしまいました。
そんな簡単には同じ音は出るわけないのですが・・・。
大好きな奏者と同じものを使用したいと考えるのは経験あることかと思います。
それはさておき、このマウスピースは他のマウスピースと比べて細身であり、アンブシュアがハードラバー系のマウスピースのときと変わります。
素材はステンレス。非常に頑丈な素材ですね。
つつくとキンキンと固い金属音がします。
また、細身の特殊構造故にビーチラー専用のリガチャーが必要となります。(新品で購入すれば付属してきます)他のメタルマウスピース用リガチャーもハマりません。
オークションや中古で購入するときにリガチャーが付属していない場合があり、後でリガチャーのみ探すことになるので、慎重に内容を確認することをお勧めいたします。
(リガチャーのみ買えた気もします。純正でなければ石森管楽器のオリジナルリガチャーという選択肢もありますね)
旧型は銀色の金属リガチャー、管理人のものは黒色の金属製リガチャーが付属します。
DaveKoz氏は旧型のリガチャーのものを使用しています。
評判によると旧型の方が良いという意見もありますが管理人としては黒い方が好みです。
吹いてみると見た目からは想像つかないほどふくよかな音から、鋭い音まで幅広く出せるマウスピースです。
鋭いといっても耳障りな音ではありません。音量も出せて、スムースジャズ独特の「こぶし」といいますか、あの音はこれで生まれているんだという雰囲気があります。
コントロールも慣れてくるとやりやすいマウスピースであると思います。
雰囲気といい、たたずまいといい、敷居が高そうなイメージですが、思いのほか使用についての障壁はない良質なマウスピースです。
DaveKozご本人は7番を吹いているようですが、7番は私には抵抗が強く吹いていると疲れてくるので6番にしました。
正直カスタムとノーマルの違いはあまりわかりませんでした。
マウスピースの選定作業で感じる個体差の範囲といえば伝わるかと思います。
見た目の違いは、「Beechler」のロゴにブルーの塗料が入ること。
中身も見た目もややつるんとしていること(職人による入念な手仕上げの跡??)でしょうか。
やはりご本人はカスタムをご使用とのことでカスタムにした経緯があります。
ちなみにDaveKoz氏はマウスピースの中にエポキシパテのようなものでバッフルを後から付けてさらにエッジがたつように改造して使用しています。
中身は姉妹マウスピースのARBのようでした。The saxのインタビュー記事にのっていました。
*何月号だったかは判明次第追記いたします。
ただ、残念なことにここ10年ほどの間にかなり高額になってしまいました。
当時は3万円台で買えたと記憶していますが、今は5万円台に・・・。
うーん・・。これではなかなか手が出ませんね。10年ほど前のニューヨークの楽器店での価格表には・・・なんと178ドル!!
今から見ても仕方ないのですが、もう1本買っておけばよかった、などと考えてしまいます。
ステンレスは劣化と摩耗に強い素材ですので、中古でも状態の良い物があれば検討したいところです。
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