ベルグラーセンについては特にここ数年国内での流通量が少なくなりましたね。
注文扱いになるので、試奏ができないケースが多々あります。
似たような形状のマウスピースがハンドメイド系で出回るようになってきたので、ベルグラーセンだけにこだわる必要はないかもしれません。
しかし、テナーメタルでの使用は最ソニーロリンズを筆頭に、スムースジャズシーンでも人気がありますし、オットーリンクメタルと人気を二分する王道のセッティングですね。
さて、ソプラノのベルグラーセンはユーザーさえも思い当たらないものですが、ひょんなところから興味を持ちました。You Tubeにあったこの映像です。
Simone Dionigi Palaさんというイタリア人のミュージシャンのようです。
やはりベルグラーセンの構造の影響か、クリアなだけでなく、非常にふくよかで、奥行きのある余韻を感じることができる音色ですね。
(場所がおそらく教会なので良く響いていることも要因の1つでしょうけど)
個人的には好きな音色の方向性です。
さらに親切なことにセッティングまで公開されていたので注文することができました。
納期は・・・・忘れてしまいましたが、半年以上かかった気がします。
もう忘れたころに楽器店より連絡がありました。
形状はセルマーのソロイスト(いわゆるダルマ)やスーパーセッションにみられるようなオーソドックスなスタイルではなくバッフルが高めに設定されています。
比較的新しい世代のベルグラーセンの特徴も見られます。
先端のバッフルだけ角度を変えてあるのが確認できると思います。
ソプラノらしい「ポケー」とした音に力強さが加わって、良い感じです。
抵抗感も少なく、息の入れ方では問題を感じません。
が、少々音程に苦労しますね・・・。
ソプラノの音程はプロの方でも気にしながら演奏されるのに、吹く機会の少ないアマチュアでは少々苦労することが予想されます。
うーん、これも練習あるのみですが、このマウスピースの実力を出し切るためには、使い続けることによってどんどん自分のものにしていくべきマウスピースだと感じました。
サッと吹いてみるには隠れた名マウスピースのように感じますが、やはりプロの方向け、といえるでしょう。
でも・・・使いこなしてこんな美しい音色を吹いてみたいですね。
★参考までにSimone Dionigi Pala氏のセッティングはこちら↓↓↓★
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