国内でネックスクリューといえばウッドストーンや、中島楽器さんのバズ(こちらもバズですね)、ブルズアイ等が有名ですが、最近アメリカのミュージシャンの間で急速に広まってきたアイテムです。
Richard Elliot氏、Euge Groove氏も相次いで使用し始め、気が付けばあちこちでこのスクリューを使用している人が目につくようになりました。
形がゴツイので、CDジャケットにしっかり写っています。
ネジのメーカーはおそらく異なるかと思いますが、クラシックにおいても上野耕平さんがゴツイ系ネジ使用されておりますね。
さて、この「WESTCOAST SAX」ネジの大きな特徴として、その姿もさることながら、適合するサックスの多さにあります。
多くの場合、この手のアイテムが使用できるのは概ね、セルマー、ヤマハ、ヤナギサワに限られます。
なかなかパワーアップアイテムを使用することのできなかったユーザーにとって朗報と言えるでしょう。
ご覧ください、この適合機種の多さを。
なんと18ものブランドに対応しています。
最近成長著しい台湾製の楽器やビンテージまで対応しているのですね。
キャノンボールは日本国内にもユーザーの多いブランドですから(管理人の周囲にもけっこういらっしゃいます)嬉しいですね。
値段も米国国内で50ドルですから、ウッドストーンよりリーズナブルな価格となっています。
とはいえ、総銀製のウッドストーンに比して、こちらはステンレススチール製ですから当たり前と言えば当たり前なのですが・・。
さて、管理人はヤマハテナー用(82Z)のものを購入し、試してみました。
結論から申し上げますと、明らかにヌケが良くなります。
重そうな見た目からは想像できないほど、高音から低温まで反応が良くなり響きが向上します。
これは良いですね。
元気よく鳴るようになるからスムースジャズ系のミュージシャンに好まれているのかもしれません。
ネックスクリューの交換でありがちな事例として、軽い息で反応するようになったけれど、音全体も軽くなってしまい結局オリジナルに戻した、という話もありますが、このネジはバランスが優れており、その心配はなさそうです。
愛用の楽器の反応がなんだかいまいちだな・・・と思う方は一度ネジだけでも交換すると別物のように蘇るかもしれません。
例えばキャノンボールサックスならば、元々元気よく鳴るサックスなので、このネックスクリューとの相性は良さそうな予感がします。
キャノンボールで試していないので、あくまでも推測ではありますが・・。もしかしたらカドソンにもつくかもしれません。
現時点では日本に正式な代理店はないと思うので個人で輸入すれば良いかと思います。
製造元楽器店のWESTCOAST SAXさん、またはイーベイで購入することができます。管理人はイーベイで買いました。
演奏性能を向上させるアイテムとしては文句なし!ですが、あえて欠点をあげるとするならば・・・かなりごっつい見た目、ですね(笑)派手なので目立ちます。
なにそれ?と仲間突っ込まれることはありそうです。
余談ではありますが、「はて、このネジ・・どこかで見たような」と思う方もいるかもしれませんね。そう、このネジ。
限定発売された、ヤマハアトリエのスペシャルモデル、YTS-82ZASPの金色のネックスクリューにそっくりなのです。
このネジを採用しているのか、ヤマハの自社生産品なのかは詳細不明ですので、なんともいえませんが、見た目だけは瓜二つです。
BUZZ SAXOPHONE NECK SCREWを使用すれば明確に反応が向上し、吹きやすくなるので、ヤマハのカスタムクラスの楽器をお持ちで、YTS-82ZASPを高くて買えない・・・と思っていた人にはこれまたぴったりのアイテムではないでしょうか。
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