ゴンザレス Jazz Local 627 テナー用リード あの時代の香りがする!?

リード
今回のご紹介はゴンザレスのリードです。

最近ぽつりぽつりと評判を聞くようになり、ずっと気になっていたのですが、今回初めて購入しました。

テナー用のリードは5枚入りで2800円周辺の価格です。

米国では18ドルくらいですから、仕方はないですがちょっと高めの設定ですね。

リードといえばフランス産のリードが多い中、こちらはアルゼンチン産です。

また、職人による手作業で選ばれたリードでもあるようですね

私が普段使用しているウッドストーンリードと同じでしょうか。

パッケージデザインも格好よく、良い音を予感させてくれます。

一応解説では「provides a brighter sound and quicker response」とあります。

簡易な紙のリードケースに入っており、気をつけないと箱から取り出した勢いでポロリと大事なリードが抜け落ちますのでご注意ください。

リード自体はアメリカンカットです。

なんといっても吹いてみないとわかりません。さて、どんな感じでしょうか。

試奏時データ
楽器本体:io 1085GL
マウスピース:Otto Linkハードラバー(スラント復刻モデル)7番
リガチャー:ウッドストーンGP

リードは個体差も大きいですし(そもそも植物ですからね・・)なんともお伝えすることが難しいのですが・・・

一言で言うならば、濃厚な音がします。

吹いた瞬間に「おっ?」と今までと違うものを感じます。

音がギュッと引き締まっていますね。リードの振動も心地よいですね。

ブリンブリンと良く鳴ります。個体差はそれなりにあります。

さわやかにウエストコースト風に鳴るものもあれば、ガツン!とパンチを効かせて鳴るものもあります。音の立ち上がりは早いですね

ぐっと圧をかけて吹いていってもしっかり応えてくれる頼もしさも感じます。低温はふくよかに、高温はギンギンうるさくならずに、程よい倍音が重なってくるように感じました。

ドロッとこぶしを効かせた奏法を得意とする人や、ロックやトラディショナルジャズなんかは本当に相性が良いかと思います。

オットーリンクとの相性も良好のようです。

うーん、これはなかなか良い品物のようです。

唯一の欠点と言えば、少々手に入りにくいこと、でしょうか・・・。お試しの価値あり、と思います。

そういえば名前の627ですが、気になったので調べたところ、その昔、アメリカのカンザスシティでのアフリカ系アメリカ人ミュージシャンの組合が「Local 627」といったそうです。

チャーリーパーカーも所属していたようですね。あの時代の熱い雰囲気を再現した、ということでしょうか。なるほど、と思いました。

【ゴンザレスリード・ローカルモデルは店頭在庫が見当たりませんでしたが、アマゾンでの在庫があります。管理人もこちらで購入しました。ご参考までに】

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