今回はインダービネンのシルバーモデルについてです。
インダービネンといえば、焼いたような黒っぽいアンラッカーブラスに金色のキーの組み合わせです
管理人も石森管楽器さんで試奏させていただいたことがありますが、非常にふくよかになるサックスです。
なんといいますか楽器本体の懐の大きさを見せつけられたような感覚がありました。
このキーについては主にヤマハのものを流用しているであろうお話はYSS-475の記事で触れました。
管理人はヤマハの楽器を使用していますので手にはすぐ馴染む感じがしたのを覚えています。
一時期キャンディー・ダルファーさんがアルトで使用して有名になりましたね。
管理人も余裕さえあれば手元で吹きたい1本ですが・・・お値段が・・。100万超えますからね。
うーん、なかなか手が出ない夢のような楽器です。
さて今回ご紹介するのはインダービネンのシルバーモデルというサックスです。
ちょっと写真からはアルトなのかテナーなのか判断しかねます。
ホームページにはシルバーモデルはテナーしか設定がないことになっておりますのでこちらはテナー?ということになるのでしょう。
さて、なんといってもこのモデルの特徴はその表面の仕上げ。
アンティグアのパワーベルシリーズにも似ている雰囲気のものがありましたが・・・昔LA SAXというブランドでも見たような・・。
こちらのモデルは真鍮のボディの上からとろーりと溶けた銀を盛りつけたもの、です。
銀メッキや、銀製のサックスは見てきましたがこれは大胆ですね。
銀メッキよりは厚くかかっているでしょうけど、シルバーソニックよりかは軽いかもしれません。
インダービネン氏によれば、
ハンドハンマリングで叩いて良く鳴るようにしたブラスの上に、銀をかけると、まるでレールにのっかるかのように演奏者を導く、強く芯のある音を作り出せた。
と語っておられます。ちょっと想像もつかないですが、なんともロマンのある一本です。
支柱の形状からみると、これはヤマハの62のキーが採用されているのでしょう。
62は世界で非常に評価の高い楽器ですね。
さて、気になるそのお値段は・・・・
お値段は21500スイスフラン、ですから現在の日本円に換算すると・・・・
248万7282円・・・!!
輸入すればもっと価格は上がるでしょうね。250万オーバーですかね。
しかしまぁすごい1本です。そのアイディアと才能に感服いたしました。
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