メイヤーといえば説明不要なくらい定番中の定番の王道マウスピースです。
扱いやすく、オープニングやチャンバーやフェイシングの組み合わせも種類豊富で自分に合うものを選ぶことができます。
特に音色の作り方が絶妙なマウスピースでアルトならアルトらしい艶やかな音色を出しやすくしてくれる高性能な道具ですね。
そんな中、管理人も含めて思ったことが一度はあるかもしれません。
ビッグバンドでトランペットが入ると後ろからの勢いに押されがちです・・。
あのジョンコルトレーンはマウスピースの中にガムを詰めたりと実験・改造好きだったようですが、メイヤーではどうなるのでしょうか。
自分でやってみようと材料と道具まで揃えたところで、本日の1本に遭遇し、後付けバッフルの参考にと購入したものです。
アメリカの楽器店「JW SAX」さんより購入しました。
で、面白いのはこのマウスピース、バッフル加工作業した方があのマウスピース職人「Theo Wanne」さんである、という触れ込みです。
「特に彫刻によるサインはないのですが、そういう話ですよ」
と楽器店様のお話でした。
まぁ、Theo Wanne氏が加工したか、どうか、を検証する回ではありませんので、それはとりあえず置いておきまして。
バッフル付きメイヤーでございます。
ティップよりチャンバー側に入った箇所に黒色のバッフルが追加されています。
どうしても後付けだと段差ができてしまいますね。
おそらくパテ等使用しての加工かと思いますので段差を無くすのは難しいですね。
ちょっと見にくいですか?では拡大を。
チャンバーへの落とし込み部分にはベルグラーセンのようにぐっとえぐってあります。
オープニングは元々は6番であったものがバッフル追加に伴い、7番へと変更されています。
さて、実際の吹き心地はどうだったかといいますと。
いつもバッチリ好みにハマるとは限らないんですね・・・
管理人には扱いこなすのが難しいマウスピースでした・・・はは。
コントロールが難しめ、と感じます。
抵抗はけっこう強めになりますね。
通常のメイヤー7番より抵抗を感じます。
もう少し使ってみないとわからないのですが、管理人は「リバイユ」のマウスピースを吹くと「なんともいえない奥で詰まるような抵抗感」を感じるのですが、それと似たような感覚です。
デュコフやビーチラー、クラウドレイキー、ランバーソン、それこそ「Theo Wanne」などのハイバッフルではなんともないのですが。
息の角度、というか、合う人には合うマウスピースなのでしょう。
これが後付けバッフルの難しさ、なのでしょうか。
楽器店の説明では「Pro work and an excellent player moved a little from the main stream to the contemporary by the work,plays a bit hotter than a typical Meyer」とありました。
つまりはノーマルメイヤーよりコンテンポラリー寄り、エッジの効いた感じで吹けるよ。
ということですね。
音色は思っていたよりソリッド、硬めです。
メイヤーにバッフル足したら、メイヤーの音色というより・・・
クラウドレイキーのような感じです。
狙いはハッキリしているだけにもう少し鍛錬して使いこなせるようになると大化けするかもしれません。
後付けバッフルはDaveKoz氏もビーチラーメタルに後付けバッフルですし、テナーのメタルリンクに後付けでバッフルを足す、という加工はわりと聞く話なので、そんなにおかしなことではないかと思います。
やっぱり使いこなせない・・・・ということであればオークション等でお譲りしようかとも考えております。
改造を検討の方、バッフルの参考などにいかがでしょうか。
更新不定期ながら本日もご覧いただきありがとうございました!
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