MM、SMと続いたのでMSも見てみましょう。
さて、まず開きの番手を示す数字「6」に続くのは「MS」です。
ミディアムフェイシング&スモールチャンバーの組み合わせ、ということですね。
マウスピース本体にも「SMALL CHAMBER」と刻印があります。
スモールチャンバーは通常のものより内径の容積が小さめに作られています。
よって、マウスピース内を通過する息のスピードがあがりミディアムチャンバーと比べると、鋭い音がでるようになります。
洗車するときのホースの先端をつぶすとビューーっと水が勢いよく出ますよね。
イメージとしては似たようなものだと思います。
こちらは某オークションで昔入手したのですが、見た目はちょっとざらざらしていて、豆炭のようなくすんだ色をしています。ハードラバーの材質がやや古めのものかと推測されます。
別の機会にお話ししますが、ハードラバー材は光に弱く、日光、蛍光灯に長時間晒されると焼けてきて見た目だけはオールドと区別つかなくなります。
現行品であっても店頭に1年ほど展示されていれば、かなり焼けてきます。
材質の風合いだけでは参考程度です。
ティップの状態もきれいです。メイヤーのスモールチャンバーは現行品で何本か吹いたことあるのですが、ピンとくるものがなく燻っていたときにたまたま出会いました。
ちょっと古い素材のせいなのか、奥行きのある鳴り方をします。
なぜ古い材質だと良い音がするのかという謎については諸説あり、それだけでも検証すれば論文にでもなりそうですね。
息のとおりも違和感なく、太く大きくすることができると思います。
値段も比較的お手頃で新品でしたら1万4千円前後、中古であれば8000円前後入手可能です。
プロ奏者にも使用者の多い人気のモデルです。
スタンダードなメイヤーにエッジと太さをプラス。1本あると長く使えそうな道具ですね。
管理人もお気に入りのモデルで、メイヤー5MMからの次の1本として無駄のない選択肢でしょう。
ビッグバンドのリードアルトを担当することがある場合にもグッドチョイスかと思います。
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