リッチー・コールモデルはメイヤーの派生モデルの1つでプレイヤーの名前を冠したものになります。
リッチー・コールさんのお持ちのマウスピースを再現したモデル、ということでしょう。
リッチー・コールさんはバディ・リッチのバンドで活躍された後、数々の作品を生み出しています。
「Alto madness」は有名な作品かと思います。
彼がどんなプレイヤーであったかは他に詳しい方がたくさんおられるはずなのでここでは述べませんが、残念ながら2020年5月にお亡くなりになっているようです・・・。
近年伝説的プレイヤーが次々と他界され寂しい限りです・・・。
さて、そのリッチー氏が元々メイヤーをご使用していた、とのことなのでバビット社自ら復刻したモデルですね。
巷ではあまり見かけることはありませんし、メインで使っている人を見たことがありません。
お値段も2万円ほどど通常モデルと比べても5千円ほど高い価格設定。
開きは5番のみ。チャンバーやフェイシングの設定もバリエーションはありません。
(ご本人のコピーですからある意味当たり前か・・・)
さて、今回ご紹介するのは・・・・・
リッチー・コール氏が所蔵していた(と言われているもの)になります。
米国より手元に届いたときは未開封品でありました。ビニールに包まれたままです。
現行のリッチー・コールモデルと違い、パッケージにはステッカーが貼ってありました。
キャップが金属製ですね。
古いメイヤーには金属製が付属されており、リッチーコールモデルは登場から30年は経っているはず・・ですから本当に発売された当時の古いものなのかもしれません。
(・・と書くのも中には付属品だけビンテージものをつけて取引されているものもありますからね)
他のブログなどでも紹介されていたりしますが、このモデルに多い意見としてはビークがやや低め、音質は穏やかめ、などという評価を目にします。
とはいえ!いちおうご本人のものですから、違うかもしれません。期待が高まります。
さあ、信じて吹いてみましょう。
さてと、うーん、なるほど・・・ほほう・・・そうきたか・・・。
まだ実際の演奏で一定時間使っていないのでなんとも正確な評価はできかねるとは思いますが、まず第一印象として、抵抗感が通常のメイヤーと比べて感じるという点です。
5番というオープニングなので普段6番を使用している管理人には狭めに感じるかと思いましたが、予想に反して感じる抵抗感はメイヤーでいうところの6番、7番の間くらいのイメージです。
確かに咥えた感じはやや低めですが違和感を覚えるレベルではなく補正できる範囲でしょう。
音色はややハスキーですね、サブトーンが出しやすく、ホワイトノイズが混じりやすいフィーリングです。
音量はノーマルとはそこまで変わらなさそうです。
とはいえ、アクセル全開で吹いたわけでもないのでぐっと吹き込んだときの音色の変化などはまだわかりません。
マウスピースは実戦で使わないと良さがわからないと思いますので実戦でテストしつつ見極めて行きたいと思います。
ちなみに!ですがリッチーコールさんの推奨としてはRCモデルに La Voz のミディアムハードをつけて吹くと・・リッチーコールのサウンドが出るようになる。
とのことです。ご参考までに。
*管理人はウッドストーン3番をつけて吹きました。
また晩年はセルマーマークⅥからリファレンス54に乗り換えてご使用していたそうです。
ファンの方、リファレンス54でリッチー・コールモデルをラヴォーズMHを組み合わせて吹いてみてはいかがでしょうか?
マウスピースは時間経って吹くと印象変わることがありますが、リッチーコールも再テストをしていました。
リードをウッドストーン2半に番手を落として吹いてみたところ・・・
ふむ!これなら良い感じのバランスになってきました。
オープニングが5番となっていますが、少々大きいのでしょう。
あるいは細かな仕様がオリジナルメイヤーとはやはり異なるのだと思います。
抵抗感といいますか、程よく息が中でまとまる感じがありまして、音を作りやすい印象に変わりました。
ソフトに吹いても爽やかですし、ホワイトノイズがやはり良い感じです。
なかなかリッチーコールモデルが鳴らないなーと感じる方は1つ薄めにリードを変えてみるとグッと扱いやすくなるかもしれません。
お試しくださいませ。
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