ポールモーリアのサックスは今なお、世界的に好調を継続しているブランドですね。
台湾製造のサックスがその品質が高水準なのはもうすっかりお馴染みとなりました。
ブランド立ち上げ時にエンドーサーををたくさん揃えることはあっても、ここにきて盛り上がりを見せている新しいブランドはさすがだと思います。
あの長らくカイルベルトユーザーであったカークウェイラム氏がポールモーリアへ乗り換えたのも有名です。
さて、本日はこちらのテナー「PMXT-600XJ」です。
いかがでしょうか?
まず目に飛び込んでくる、彫刻、良いですね。
セルマーのバランスドアクションにもこれに似た構図の彫刻がありました。
といいますか、こちらがバランスドアクションをイメージしているのでしょう。
お花の中に港の風景、これがまたよくサックスのベルにマッチしていてカッコいいと思います・・。
サックスといえば美しいお花系の彫刻が多いのでとても新鮮ですね。
この楽器を15年以上ポールモーリアのエンドーサーを務めるArno Haasさんが吹いている映像がありますのでご紹介します。
うーん。。音色も秀逸です。
ぜひヘッドフォンで聴いていただきたいと思います。
低音のふくよかさと高音のテナーらしい伸びの良さが聞いていて心地よいですね。
Arno Haasさんは、
「この楽器は本物のMarkⅥではないけれど個人的には良いMarkⅥに最も近いと思うよ!素晴らしい楽器です!!」とまで評価されていますね。
アメリカ・ダウンビート誌2021年12月号にて「ポールモーリアのベストテナーサックス」
に選ばれています。
PDFで無料で読むことができます。
PMST-600XJはポールモーリアの人気モデルPMXT-66Rをベースに作られたアーティストモデルです。
ヤマハでいうと、YTS-82ZASP(ヤマハアトリエ・スペシャル)みたいな感じでしょうか。
変更点としては、PMXT-66Rがロールドトーンホールなのに対してPMST-600XJはストレートトーンホール(普通のトーンホール)、HI F♯キーレス、アンラッカー仕様です。
そして、ネックとU字管に変更が加えられているのだそうです。
ポールモーリアは年々魅力的なモデルが出てきて、最近ではキーガード辺りにポールモーリアオリジナルのデザインのものが登場するようになりました。
台湾製造サックスはOEM供給のサックスが多く、メーカーのロゴ以外、デザインはほぼ一緒、という中でうれしい差別化です。
台湾サックスは1940年代に製造・研究が始まったと伝えられ、管理人が想像していたよりずっと昔からの歴史の積み重ねがあることに驚かされました。
現時点では日本には公式には入ってきていないモデルのようですが、これだけ絶賛、なにしろポールモーリアのベストテナー、なのですから楽しみですね。
彫刻はバランスドアクション、音色はMarkⅥ彷彿とさせるテナーサックス、今後に期待大ですね。
本日もありがとうございました!
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