サックスは買ってからがお金がかかりそうです
サクソフォンはリードを使用して音を出します。
植物である葦を加工したこのリードにお金がかかります。
値段の幅はありますが、アルトだと1箱10枚入りでだいたい2500円ほどかかります。
テナーだと5枚入りで2500円程度です。
ここ10年ほどリードの値上がりがあり、久しぶりに買うとけっこう高くなった体感がありました。
CDアルバム買えてしまいますよね。
初めのうちは自分に合うリードの種類や硬さが分からない場合があるので、落ち着くまでいくつか試し買いする可能性も考えられます。
とはいえ、リードがないと演奏できませんし、消耗品なので使えばへたってきます。
へなへななリードではどんなに素晴らしい楽器でも全く意味をなさなくなってしまいます。車に例えればガソリンみたいなものですね。
また、サックス購入直後は、お店での調整無料サービスがついてくる場合がありますが、およそ1年。長ければ5年です。
以降は、自費での点検となりますので、毎日使用するような場合、3カ月に1度は調整に出すことが推奨されていますので、都度5千円前後かかってきます。(お店によってばらつきが大きい分野です)もしサックスレッスンに通っていればもちろんレッスン代が別途かかります。
以上のことを考慮すると、本体の初期投資費以外にも費用がかかってくるので、最初のコストを抑えて購入しておき、その後の費用に充てるという方法もアリだと思います。
初めのうちは奏法も安定しないことが多いのでレッスン代などに多めに割いておくと効率が良いと思います。
結局品質が安心できるから3大メーカーを選ぶのでしょうか?
これらのメーカーが品質的に世界トップなのは今まで述べてきましたが、その他の考慮すべき点としてはアフターサービスの点があります。
セルマー、ヤマハ、ヤナギサワであれば楽器の調整で難儀することはまずありません。
パーツの交換などが発生した場合でも代替品がすぐ手配できるので、「長いこと調整に預けることになりその間演奏ができなくなってしまった」という事態を回避することができます。ライブやコンクールが近い場合などけっこう困ることがあるんです。
3大メーカーのまだある特徴としてアフターパーツの充実があげられます。
サクソフォンを続けているとある日突然、もう少しこういう音が出したい!と思うようになることがあります。
もしくは、友人が使っていた楽器に惚れてしまったとか、憧れのプロ奏者ができた、等様々な理由でステップアップの心が芽生えます。
でも、そんなときに限って憧れの楽器は高額だったりします。
買い替えるような予算はない・・・。ではどうすれば良いのか。
1つの答えとして、ネックの交換という手段があります。
セルマー、ヤマハ、ヤナギサワすべてのメーカーにおいて交換用ネックの種類が充実しており、奏者の好みに合わせ、より演奏したい方向性にマッチングさせることが可能です。
サクソフォンは口元に近い部分から音に影響すると言われており、ネックの交換による吹奏感の変化、音色の変化の効果は大きいと言えるでしょう。
管理人もヤナギサワのブロンズの本体に銀製のネックを合わせて使用しています。音量がぐっと大きくなり。吹き込んだ時の反応も思うようになりました。
また、一度ヤマハのアンラッカーのネックをブラックラッカーの管体につけて吹いて実験しましたが、結果はアンラッカーの音にかなり近くなります。
友人の使う楽器に自分のネックを装着して吹くと、これまた自分の楽器のような感覚で吹くことができます。
ネックが与える影響の大きさを実感しました。
ゆえに、ヤマハの場合は少なくともネック交換に対応した480を選択肢入れてみました。
やはりカスタムが良かった・・という場合、ネックの交換にはもちろん限度はありますが、十分な効果は得られるはずです。
本体を買い替えるより低コストで大きなリターンを期待できる方法です。
いかがだったでしょうか。一定の満足を得ながらかけた費用の効果を最大にするには、という視点で見てきました。
もちろん3大メーカーでなくとも最近ではウッドストーン、フォレストーン、キャノンボール、カドソン、イオ(生産中止)、ポールモーリア等に代表される台湾のメーカーは非常によくできています。
もしそれらの楽器を持っていたとしても、3大メーカーに引けを取ることなく演奏できると思います。
したがって、これだ!という正解はありません。最終的には奏者次第だという管理人への自戒につうじることを思い返しつつ、今回のご紹介にしたいと思います。
コメント