リファレンスのアルトはみなさんもご存じのとおり名機マークⅥを本家によってリバイバルさせたもの、ですね。
ただ開発に深くかかわったフランスの奏者「ピエリック・ペドロン」氏によれば復刻ではなくて、マークⅥに影響を受けた楽器である。ということです。
開発コンセプトも「現代の技術を用いてマークⅥではない楽器を作ることだった」とはっきり言っておりますのでコピーのような単なる復刻というニュアンスではないと思います。
管理人も実はこの楽器使ったことがありまして、実に良い楽器です。
初期型のものでもジュビリー期のものであっても反応が良くとにかく良い音が出ます。
後期型のほうが新品の状態から反応がさらにスピーディーになり軽やかに鳴ります。
(それがセルマーらしくない、というご意見もあります)
さすがセルマー、です。
ここ20年、いやそれ以上ですね。各社がしのぎを削ってマークⅥを意識した楽器をリリースしておりますが、ある意味当然ではありますが、やっぱりセルマーの音はセルマーでしか出ないのだと思います。
見た目も飴色のラッカーが美しくぼーーっと眺めてしまうほどですね。
で。
このアルトが生産終了となったと渋谷・ウインドブロスさんが報じています。
*今のところアルトに限った話です。
うーむ。このブログを中断していた間に「Supreme」が登場し、そのあおりを受けたのかお役御免ということでしょうか。
それだけ「Supreme」に自信を持っているとでもいえるかもしれません。
しかし、なんといいますか雰囲気のあるアルトがなくなってしまうのは寂しいですね。
管理人の音楽仲間は
「リファレンス良いよ」
「マークⅥに近いのはやっぱりリファレンス」
と言ってましたし、状態の良いマークⅥは数が減ってきているのであるいはきれいな状態のⅥに近いものがほしい!という方にとっては良い選択肢だったはずなのですが。
現在は新品では在庫販売のみ、となっておりますので新品でほしい方は今がラストチャンスです。
ちなみにピエリック・ペドロン氏がリファレンスに組み合わせて使うのにおススメのマウスピース
「スピリット」も生産完了しています。
こちらも良いマウスピースなのですがね。
時代が変わっていきますがセルマーの新作に大いに期待したいですね!
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