須川さんは長らくヤマハのユーザーであり・・といいますか「875EX」モデルの開発に大きくかかわった方としても大変有名ですね。
その須川さんが最近赤いサックスをお使いらしい・・・とのことで話題になりました。
早速ですがその噂のサックスとはこちら、ですね。
確かに赤いですね。
イオのピンクラッカーモデルの色にも似ていますが、もっと赤みがある感じですね。
この正体は新モデルでもメーカーが変わったわけでもなく、
ヤマハの現行「YAS-875EX」です。
赤い色はラッカーの色ですね。
通常の875EXですとラッカーモデルは「ゴールドラッカー」仕上げですが、
’須川モデル’は赤いラッカーを使用した、とのことです。
経緯は、須川氏が還暦を迎えるにあたり、赤いちゃんちゃんこ、ならぬ赤いサックスを門下生一同がプレゼントされた、というなんとも素敵なお話です。
すごいですね。
音色は・・・もうこれは文句のつけようがない音色ですね。
温かみのある音色はサックスが木管楽器であることを改めて教えてくれますね。
管理人はお休みの日には朝~お昼ごろにかけてクラシックのサックスの音色聴くことがあります。
気持ちも落ち着きますし、安らぎますよね。
赤いYAS-875EXは色味も素敵ですし、こういう楽器があっても良いなぁと思わせてくれる仕上がりですね。
(質のあまり高くない海外製サックスには何故か紫とか、緑とか・・・もちろん赤もありますが)
非常に関心の高いであろう1本ではありますが・・!
基本的にサックスもそうですが、工業製品は製作には最低本数が決まっていまして。
工場のラインから1本どかして、別に作るということはできない、んです。
シルバープレートの他機種で設定がある仕上げでも、シルバープレート仕上げの設定がない機種の場合はできません。
つまりは82や62では銀メッキがラインナップに存在しても、480等設定のない機種ではできません。
875EXは海外ではブラックラッカー仕様やホワイトラッカー仕様もあるのですが、あくまでもそれは輸出用。
日本国内向けに製作したり、作ることはできません。
まれに楽器店様が本数をまとめて特注オーダーする場合に可能なことがある程度です。
そんな条件の中「超特別」にお弟子さん方の念願が叶い1本だけ製作されたとのことです。
須川氏本人も語っておられますが、色が違うだけで基本はすべて現行品の875EXと同じ、です。
ただし、ブラックラッカーはラッカーがゴールドラッカーより厚めにかかっていますのでやはり吹奏感に微妙な変化が出ます。
ほんのわずかに抵抗感が強めになり、音色をやや落ち着いた(ダークより)傾向になります。
私の経験談です。
なので、もしかすると特注ラッカーの場合はわずかに違うかもしれません。
むしろ楽器の個体差のほうが大きいレベルですのでそんなに気にすることではないかもしれませんが・・。
残念ながら一般販売はありません、とのことですが、あまりにも反響や要望が多かったら須川展也モデル?としてデビューすることがあるかもしれませんね。
しかしこう見てみると、想像以上に赤い管体目立つかと思いましたが、最初は目が慣れていないだけで、すぐに気にはならなくなりますし、個人的にはカッコいいなと思います。
師弟関係のなせる熱き、そして素晴らしきストーリーでした。
今後もますますのご活躍がありますように!!
コメント