といっても映画の中でのお話です。
けっこう前になってしまいますが、『ラストラブ』が2007年に公開されました。
見た方いらっしゃいますかね?
主演は田村正和さん、ヒロインは伊東美咲さんでした。*本文にネタバレはありません
ニューヨークを舞台に活躍するサクソフォンプレーヤーを演じておられたのが田村正和さんです。
この映画におけるサックスの演奏は田村正和さんご本人が実際に演奏しておられるということも話題になりました。
田村さんは譜面は読めないので、サックスの指使いを、つまりは押さえるキーを図で見て覚えていったそうです。
田村さんの先生は「稲垣次郎」さん。
試写を見た音楽関係者からも「本当に演奏してるの?」と聞かれるほど完璧に指使いをマスターされたそうです。
すごいですよね!!
気になる方は本編をぜひご覧いただきたいのですが、田村さんが劇中に手にしてらっしゃるのはヤマハのテナー「YTS-82ZULWOF」です。
このころですから現行のマイナーチェンジ前のシリーズ1の時代ですね。
拡大写真からもわかるとおりHI-F♯キーがない楽器です。
管理人としてはこの時代の82Zのほうが手に持った感じがナチュラルで好きです。
さて。予告編を見ていただくと、楽器を床に打ち付けてしまうシーンがあります。
楽器好きな人には衝撃的なシーンですが、実は。
このテナーには秘密がありまして。
これ、マイケル・ブレッカー(Michael Brecker)氏が吹いたテナー、だそうです。
開発段階なのか、完成サンプルの試奏なのかは定かではありませんが貴重なテナーとのことです。
82Zが市場に投入されて以降プロプレイヤーはこの楽器を使用するときはアンラッカー+WOF仕様を選択する人が多いですね。
アルトでは勝田一樹さん、多田誠司さんがアンラッカー+WOF仕様でしたね。
実はマイケル氏はその先駆けだったのでしょうか。
開発陣は映画を見て、この’落下’シーンに「ああああっーーー!」と声を漏らしたとかそうでないとか・・・。
映画の中の場面も映像の美しい映画ですし、何より田村正和さんが渋くてカッコ良いのでまだ見たことない方はぜひご覧ください。
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました!!
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