では実際にどんな評判が流れているのか、考察していきますね。
V16がコンセプトにおいて目指したところのアメリカンなマウスピースとは?というのが1つめの伝説です。
ネットではバンドレンV16は「リーコニッツ氏のメイヤーのレプリカ」である、という話が出回っています。
これに関しては正確なものがありません。
で。
1999年10月のバンドレン社の公式インタビューでリーコニッツ氏はこのように答えています。
要約するとこんな感じです。
インタビュアー:いまV16を吹いていますが、以前使っていたマウスピースと比較してどんな感じでしょう?
リーコニッツさん:数年前(96年~98年ごろ?)に(バンドレンのスタッフに持ってきてもらった)V16を吹いて、15分くらい夢中でプレイしたんだ。
V16は、以前吹いていたメイヤーとすごく似ていて、ジャズ的なオールドなサウンドが出ていると思うよ。 V16「A6」マウスピースは快適で、自分の好きなものにかなり近いと思う。
と語っています。
ご本人は「これは私のメイヤーがモデルだ」とはっきり話していません。
あるいは大人の事情というやつで公表できないのかもしれませんね。
メイヤーも現役のブランドで健在ですし、バンドレンも立派な老舗ですので、メイヤーを模したとはなかなか言えないのかもしれまん。
楽器の開発にはありますね。楽器の開発段階にはけっこう深くかかわっているのにやはり様々な事情がからんで、これは私が監修しました!とか共同開発しました、とか言えないもの。
相当マウスピースについてはサンプル研究はしているでしょうけれども、これ!といった決定的なものは不明です。開発した人じゃないと本当のところはわかりませんね。
→相当意識はしてベンチマークしているけれども、リーコニッツ氏のものか、あるいはニューヨークメイヤーなのかは真偽不明、といえるでしょう。
そして、もう1つの伝説が「あまりに吹きやすいので後日楽器屋さんに買い増ししにいくと・・・それはもう別物のように吹きやすくなかった」
という話です。
これにはバッフルの有り、無しが関係する、という仮説が存在し、様々な憶測や会話が交わされているようです。
しかし、ですね。
元々は「メイヤー」を中心に研究されているマウスピースなのです。
もしリーコニッツ氏のマウスピースが代表参考モデルなのであればなおさらです。
確かにV16はオープニングごとの違いはあるようですが、バッフルはマウスピースにおけるキャラクターを決める重要な構成要素の1つです。
その最終段階がバラバラというのはいささかコンセプトに筋がとおりません。
V16マウスピースは仕上げは手作業のようでシャンクの裏に職人さんのスタンプがあります。
この職人さんの手仕上げ作業によるばらつきが、誤差が正体なのかもしれません。
あたかも「大当たり」のV16がどこかにひっそりと潜んでいるような気にもなりますし、
管理人はそういう話に興味津々なので実際に調査に出かけたことがあります。
新大久保中のV16を吹きましたが、正直に申し上げて「吹きやすい!」というような一本には出会うことができませんでした。
以前にも書きましたが吹きやすさを求めるならば現行メイヤーのほうが平均的に明らかに優秀です。
V16にはV16の個性が当然ながらありますのでそれとそれとして管理人は購入しております。
→入荷のタイミングにもよりますが、「おおーー!これは感動!」というようなもう1本欲しくなるような1本には出会えず。確かに現行は好みの1本に出会う確率は低いかもしれません。
では次回は実際に古めのを探してきて、手持ちのものと比較いたします!
都市伝説なのか、本当の話なのか。次回詳しくご紹介いたします。
今回もありがとうございました!
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