今回はA5M、ミディアムチャンバーです。
もっともスタンダードなタイプで扱いやすいモデルです。
そして、このモデルはちょっと特別です。
寺久保エレナさんの選定品です。
選定品は「プロがどういう視点で選んでいるのか」という参考にするため良いものがあれば購入しています。
彼女のライブを一回観にいきましたが、小柄ながら非常にパワフルでこぶしの効いた良い音を出していました。
少し後ろに反りながら吹く姿は貫禄さえ感じるほどでした。すごいの一言です。
終演後、幸運なことに少しお話できる機会があり、アンブシュアのことを尋ねたら気さくにアドバイスをしていただきました。その節はありがとうございました。
さて、このマウスピース、さすが選定品ということもあって息の抜けが良いマウスピースです。
メイヤーを吹いたことある人でしたら、特に違和感なくすんなりと吹いていけるマウスピースです。
音量感もほとんど変わりません。
やや、ですが抵抗感は感じることがあるかもしれません。
前回のスモールチャンバーと比較してみると内径の設計が明らかに異なっていますね。
バンドレンのマウスピースは作りが良いもの、品質が安定しているものが多いと感じます。
楽器屋さんで複数本出してもらって吹き始めると、そこまで大きな差が出ることはありませんでした。(オットーリンクのテナーメタルなんかはかなり個体差があるのですが・・)
なかなか自分の合うメイヤーに出会えない、いまいちしっくりこないと感じている場合は良い候補になりうると思います。
V16の選定品はアクタスさんのネットショップで取り扱いがあったのですが、現在は残念ながら中止になってしまいました。
おまけです。
V16のマウスピースの底をよく見てみると、小さなマークがあることに気が付きます。
このマウスピースを仕上げた職人の印でしょうか。この個体には靴下のようなマークが見えます。遊び心があって面白いですし、かわいらしいですね。
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