ジャッキー氏は長年セルマー・マークⅥを愛用していたことは広く知られています。
セッティングもアルトでは珍しいベルグ・ラーセンの使い手でしたね。
しかしながら短い期間ではありましたが、ヤマハの名機「YAS-62SⅡ」を吹いていることもあります。
例えばコレ。
ちょっと見えにくいですね。
もうちょっと寄ってみます。
YAS-62Sの愛用者といえばDaveKoz氏ですが、ジャッキー氏も試したことがあるのでしょう。
こちらは86年の日本での公演ですのでもしかしたらそのときにヤマハよりテストプレイを依頼され、その後気に入りしばらく使用していたのかもしれません。
その後88年の日本公演でも62Sをプレイした後、90年あたりでは再びマークⅥへ戻っています。
ジャッキーほどのレジェンドになると・・・楽器は変われどやはり本人の音がしますね。
「All of me」や「Left Alone」などの曲にのせてたっぷりと音色を楽しむことができます。
楽器も新しいですしちょっぴり明るめの音がしますかね。
この62モデルは78年~90年代前半までが初代モデルのはずなので、こちらは62Ⅱのプロトタイプ、ということもあり得るかもしれませんね。
うーん。圧巻の演奏、音色です。
62Sについては特に初代モデルを中心に評価が世界中で高くなっています。
以前「なぜ62Sは人気があるのでしょう?」とリペアマン氏に聞いたところ、
「やはり音色はシルバープレートの効果で程よくダークだし操作性は良いし、現行のものとは違うと思います」
という回答がありました。
一方でヤマハの楽器を製造している現場からは「62は62だよ。変わらないよ」
とのご意見もありなんともいえません。
が、設計は何度も変わっていますし、世界で愛されるには理由があると思います。
実は。
管理人も62S初代を使っておりますが、やはり音色を良く練ることができます。
82Zとはまた違った印象です。
きゅっと締まったネックの中にシューっと息が集約されて吸い込まれていく感じです。
出音もダークですので、ジャズ系の奏者に好まれるのでしょう。
今日でも広く親しまれるヤマハのシルバープレート。ぜひご試奏ください。
今回もお読みくださり誠にありがとうございました。
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